プロジェクト紹介

イオンタウン名西 新築工事

決して広くはない敷地の周りには、古くからの住宅地が多く立ち並び、通常以上の地域密着を必要とする環境。
それはスーパーマーケットを核とし、お客様の日々の暮らしに対応できる専門店舗(1・2階に物販と飲食店舗、3階に屋内駐車場及び屋上駐車場)を備えた3階建て近隣型ショッピングセンターにあたります。

施設面では、世代を超えた交流の場があり、そこでは新たな発見に出会える空間として、《屋上レンタル菜園》《イベント広場》《コミュニティホール及び地域発信のブース》等を配置しました。 また長く愛され続ける施設作りを目指し、自然に馴染む色合いや、目に優しく伝わる色合いをカラーコーディネイトし、共用部の壁面・床面・家具等に採用しました。

尚、デザインモチーフとして、敷地である西区が『徳川家康公による「清須越え」のまちづくりを基礎とした城下町の地域』であることにより、「蔵」や「格子」のある街並みをイメージし、西側外壁面には縦格子ルーバーまた縦強調のサイディング張りを採用、南角面では夜景時にボンヤリと浮かび上がる行燈をイメージしてのガラスの箱を演出しました。

細部にわたり、ちょっとしたアイディアを随所に盛り込んだ建造物となりました。

プロジェクトのポイント

01POINT

短期間工期での施工

本件工事場所が住宅地内に建設されるため、地域住民の日常生活に過度な負荷を与えないように、休日や早朝・夜間作業ができないなど様々な制約があり、また、本体工事の着工から工事完成を経てショピングセンターの開業まで、僅か9ヶ月間という短期間での建設工事であるため、途中で施工が止まる事が無いよう、杭打設を始め鉄骨工事までを特に集中して管理しました。
また施工面においては、屋上パラペット部分のPC化で工期短縮を図り、民家に近い外部足場には走行移動足場を採用し、仮設の簡素化や安全・騒音に対して考慮しました。

02POINT

設計・施工の特質を生かして

設計段階から工事施工方法において、合理的な施工性の追求を図る事を求めました。
例えば、駐車場転落防止手すり壁の現場労務を軽減するため、在来工法からPC化に変更するなど現場施工の省力化や、床面のセラミックタイル張りを従来の湿式から乾式工法に変更する等を行いました。

03POINT

建設段階から、地域に根ざしたお店づくり

工事現場周辺の道路にて、吸殻やゴミ等の拾い集めを毎日行い、また定期的に除草や清掃を行いつつ、市街地の中で進められる建設現場と言うものが、住民の皆様にとって綺麗なイメージで終わるように努めました。
また、オープン1ヶ月程前には、発注者であるイオンタウン株式会社様主催の『イオンふるさとの森づくり植樹祭』が催され、多くの地域住民の方々の御協力から、敷地内のいたるところに植樹(苗木の植え付け)して頂きました。
本工事は、ダイヤモンドシティーという以前まで営業していたショッピングセンターの建て替え工事でしたので、近隣また遠方からの多くの方々から、無事オープンする日を熱望されていて、その際に応援のお言葉を多々頂けた事が、工事を進める私たちの励みに繋がりました。

プロジェクト概要

工事名称 (仮称)イオンタウン名西 新築工事
所在地 愛知県名古屋市西区香呑町6丁目
発注者 イオンタウン 株式会社
設計者 基本設計:株式会社 東畑建築事務所
実施設計:株式会社 塩浜工業
請負者 株式会社 塩浜工業
工期 当初:平成24年7月25日 ~ 平成25年8月31日
工事内容    ・敷地面積:22,044.02㎡
・建築面積:13,969.95㎡
・延床面積:38,264.64㎡
・構造:鉄骨造 地上3階建て

主なプロジェクト